知財金融ポータル(特許庁普及支援課) 特許庁事業「知財金融事業」の事務局からのご案内です。
近年、上場企業の統治指針となるコーポレートガバナンスコードに知的財産情報を開示・提供すべきとの文言が織り込まれるなど、 大企業を中心に投資家に対する知財・無形資産情報の開示によって、企業価値を向上させる動きが拡大しつつあります。
中小企業に対してもこの動きを広め、中小企業が持つ知財・無形資産、それらの成長可能性等について地域金融機関が理解を深め、営業、融資、本業支援などを行うことで、中小企業の企業価値向上が図られるような仕組みをつくることが重要です。
そのため、知財金融事業では、地域金融機関が、中小企業の知恵や工夫を中心とした経営資源を、知財に着目して理解した上で、事業や経営の支援(融資等)を行うこと(=知財金融)を促進し、これまでに220以上の金融機関に対して支援を行ってきました。
本事業では、弁理士等専門家の皆様に支援先企業からのヒアリングを通じて「知財ビジネス報告書(※)」を作成いただき、支援先企業と金融機関との対話促進につなげる支援をしております。
本支援を一層促進すべく、「知財ビジネス報告書」の作成・活用を通じて、知財に強みを持つ中小企業を支援していきたい弁理士等専門家の皆様に向けて、知財金融専門家セミナーを開催いたします。
○コーポレートガバナンスコードの改定や事業性担保融資の観点から、知財の金銭的な評価以外の評価の需要も高まっており、その評価者として弁理士が期待されています
○その評価のためには発明抽出といった日々の業務が役立つことが、今回の事業でわかったので、そのポイントをご説明します
※知財ビジネス報告書:支援対象企業の強み・知財分析を行った上での現状把握(「As-Is」)に加え、自社の将来像を見据えた知財を活用した経営戦略(「To-Be」)を取りまとめた報告書
対象者:弁理士、中小企業診断士をはじめとする中小企業支援専門家の方・知財金融に関心をお持ちの金融機関や支援機関の方
○中小企業を支援しているが、どのように知財と経営・ファイナンスを結び付ければよいかわからない方
○中小企業がどのような経営の悩みを抱えているかわからない方
○普段の弁理士、中小企業診断士等の業務の幅を広げたい方
プログラム:①知財金融の取り組み紹介(15分)
②専門家による講演(45分)
○本事業の取組内容紹介
○知財ビジネス報告書の作成の進め方(As-IsとTo-Beのまとめ方)
○知財を経営戦略に落とし込むためのポイント
③パネルディスカッション(30分)
○実際のプロジェクト内容の紹介
○各者の観点からみたプロジェクトへの感想や困難点、成果に結びつけるためのポイント等についての議論
日 時:2024年1月17日(金)13:00~14:30
参加費:無料
会 場:オンライン(zoom)
申込み:こちらからお申込みください
お問合せ:有限責任監査法人トーマツ リスクアドバイザリー事業本部 パブリックセクター 知財金融事業事務局 ip_finance@tohmatsu.co.jp