本書は、女性初の知的財産高等裁判所長を務めた高部眞規子裁判官の退官を記念して刊行された論文集で、知的財産訴訟の理論と実務を多角的に照らし出す一冊です。特許法102条の損害賠償算定、進歩性判断、プロダクト・バイ・プロセス・クレームの解釈、標準必須特許(SEP)とライセンス交渉、商標の混同判断、営業秘密の準拠法など、実務で関心の高いテーマが幅広く取り上げられています。各論文は判例や具体的事案を踏まえながら理論的整理も行われており、実務家にとっても研究者にとっても示唆に富む内容です。知財訴訟の奥行きと広がり、そしてその未来を感じさせてくれる論文集といえるでしょう。
知財訴訟に関わる実務家にとって、個々の論点を深く考えるきっかけを与えてくれる一冊です。日々の実務の合間に少しずつ読み進めても、多くの気づきを得られるのではないでしょうか。
なお、弁理士の皆様は、組合ホームページのオンライン書籍販売(https://www.benrishi-k.gr.jp/service/koubai/bookstore.html)にて本書籍の購入が可能です。