書籍「標準著作権法 第5版」

本書は著者の高林龍先生が早稲田大学法学部の2年生以上向け講義のために蓄積してきた講義案をもとに、より広い読者に読んでもらえるように心がけながら執筆した書籍である。第5版は最新の法改正や判例に対応したことはもちろんであるが、著者が定年直前に執筆したものである。

本書は著作権の客体から著作権をめぐる条約まで、著作権全般を採り上げているが、通説中心の解説ではなく、叙述すべき部分にメリハリをつけている。さらに、章や節の最初の箇所で内容の概説を述べ、一般にも理解できる具体例をできるだけたくさん挙げ、難解な専門用語は言い換えるなど、著者の裁判官と大学教員の経験に基づき、随所に工夫が施されている。

著作権法は身近な法律ではあるが、著作物や権利の種類が多く、特許法に比べて複雑で理解しにくい法律である。本書は著作権法の理解に大いに役立つものと確信する。

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標準著作権法 第5版