本書は、実際に数多くの事件を担当し、知財訴訟に豊富な経験を有する２つの事務所のメンバーの共同執筆による実務書である。 本書では、各章ごとにはじめに基本事項が解説されており、初心者にとって理解しやすくなっている。さらに、基本的な事項の後には、項目ごとに１つ１つ具体的な事例をとりあげて、図表を交えて、きわめて丁寧でわかりやすい解説がなされている。
加えて、本書の第６章では、多くの頁を割いて均等侵害についてかなり詳細な説明がされており、初心者のみならず、実務に携わる弁理士、知財担当者にとっても有益な情報を含んでいる。
本書は、クレーム解釈のポイントを項目ごとに分けて解説しているため、必要に応じて本書の該当項目を読むことで法律論から当てはめまで効率よく学ぶことができるだろう。
知財分野のトップチームの解説による、クレーム解釈の入門書として、初心者はもちろん、基礎から学び直したい実務家に間違いなくおすすめできる一冊である。
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初心者のための特許クレームの解釈
