今回は岸井 大太郎・大槻 文俊・和田 健夫・川島 富士雄・向田 直範・稗貫 俊文著「経済法 -独占禁止法と競争政策- 第8版補訂」をご紹介します。

本書は独占禁止法と競争政策について解説しています。初版は1996年の発行で、２、３年に１度、改定や補訂が行われている息の長いロングセラー書籍です。

本書では、判決や審判例をていねいに紹介しながら、法規制の考え方や法運用を正確に説明しています。大学の専門課程のレベルを念頭に置いていますが、企業実務のテキストにも使えるよう、配慮されています。

第８版補訂版では、流通・取引慣行ガイドライン改正を織り込んだほか，2016年の第８版刊行時以降に出た法令・審判決を踏まえた補訂が行われ、CPTPPの成立に伴い国際取引に関する記述も最新のものに改められています。また、第８版より、FRAND宣言についての記述や著作権の集合利用に関する記述が追加されています。

知的財産法の分野では、標準必須特許をはじめ、独占禁止法と交錯する法域の重要性が増しています。本書を手に取ってご確認していただければと思います。

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経済法 -独占禁止法と競争政策- 第8版補訂