2018年6月28日(木) AIPPI・JAPANセミナー

AIPPI・JAPANセミナー
「欧州における商標権と他の公の目的との抵触・欧州連合および国際商標について」

当協会では、仏国のLaw Firm, Gilbey Legal (Paris)より、著名な商標専門家でありますRichard Gilbey(リチャード ギルビー)氏をお迎えして、下記により、セミナーを開催することに致しました。Richard Gilbey氏はこれまで国際商標協会(INTA)、ヨーロッパ商標協会(ECTA)を始めとして数多くのセミナーにおいて講演をされてきました。また、長年に亘り仏国のStrasbourg CEIPI Intellectual Property Centre でも教鞭を執られています。

講演内容は、次の通りです。

1. Trademark Rights and Conflicts with Other Public Objectives (商標権と他の公の目的との抵触)

およそ8年前のAIPPI・JAPANセミナーでも採り上げた内容ですが、その後かなりの動きがみられるようになりました。フランス最高裁や欧州司法裁判所の判決においてタバコ製品の何の表示もない包装だけの問題でなくアルコール、ソフトドリンク、菓子類といった分野にも商標権の制限がみられるようになりました。仏国政府はさらに価値ある長期に亘る確立した商標の継続的使用についても異議を申し立て、いくつかは実際にその商標の使用が禁止されました。このような動きは公衆衛生上の問題が生ずる分野の商品に対しても商標権の制限が拡大されていくことが予想されます。このような商標権の制限についての新たな傾向について詳しく説明致します。

2. European Union and International Trademarks : Seniority Claims in the EU, Conversion, Transformation(欧州連合および国際商標:EUにおけるセニョリテイ・クレーム、コンバーション、トランスフォーメーション)

欧州連合のセニョリテイ・クレームの主張、そしてこのクレームと優先権の主張との違いについて十分に理解されている方は少ないように思われます。セニョリテイ・クレームは非常に興味深い法律上の問題をもたらします。また、マドリッドプロトコルにおける「トランスフォーメーション」と欧州連合商標における「コンバーション」の相違と接点についても十分に理解されている方は少ないように思われます。そこで、このような問題について深く掘り下げて解説致します。

本セミナーは、欧州における商標保護の最新事情について具体的に理解を深め、実務に役立てる良い機会となりますので、多数の皆様にご出席を頂きたくご案内申し上げます。

※当協会は、弁理士会継続研修の認定外部機関として認定を受けていますと共に、本セミナーについても外部機関研修として申請中ですので、3.0単位が認められる予定です。ご希望の方には受講証明書を発行致しますので、申込の際、弁理士登録番号と共に予め事務局までお申し出下さい。なお、弁理士登録番号と登録のお名前に相違がございますと、単位認定手続きが却下されてしまいますのでご確認くださいませ。セミナー終了後、証明書をお渡しします。

1.開催日時: 平成30年6月28日(木)13:15~17:15

2.会場: 金沢工業大学大学院 虎の門キャンパス13階 1301講義室
(東京都港区愛宕1-3-4愛宕東洋ビル)
(地図) http://www.kanazawa-it.ac.jp/tokyo/map.htm

3.講演者:Gilbey Delorey 法律事務所
Richard Gilbey 氏(欧州弁理士・仏国弁理士)

4.使用言語: 英語→日本語(逐次通訳)

5.受講費: 会員5,000円(会員以外の方10,000円)
※お支払い:当日受付にて現金でのお支払いとなりますのでご注意ください。
※キャンセル:キャンセルの場合は前日までにご連絡ください。
当日のキャンセル及びご連絡がなくご欠席の場合は会費を請求させていただきます。
※代理参加:個人会員の方から代理者を参加させる旨の申し入れがあった場合は、代理者の会員受講費での参加を認めます。参加申込書には参加される方(代理者)の情報をご記入下さい。また、個人会員の方の氏名を参加申し込みフォームの「その他ご要望等」欄にご記入下さい。例)会員○○○○の代理
※金沢工業大学大学院の教員、学生の方々は、上記会員受講費(5,000円)で受講頂けますので、参加申し込みフォームの「その他ご要望等」欄にその旨をご記入下さい。

6.定員: 65名

会場の都合により、定員になり次第締め切らせて頂きますので、予めご承知おき願います。

☆セミナーで撮影した写真は報告書等で使用することがございますので、予めご了承ください。