最近、テレビやインターネットなどで著作権に関連する様々なニュースが取り上げられるようになってきています(オリンピックのロゴ問題、「森のくまさん」の替え歌問題、JASRACが音楽教室に著作権料を徴収すると発表した問題などなど)。これはインターネットの発達により一般の多くの人々がSNSやブログなどで情報発信を行う、いわゆる「一億総クリエーター状態」となっていることにより、かつてはプロのクリエーターやコンテンツ関連業者など専門家の関心事でしかなかった著作権、あるいは著作権法が一般大衆の関心事となっている証左と言えるでしょう。
そこで今回は、「著作権法の概略はなんとなくわかっているんだけど…」という方を対象に、最近の著作権関連のトピックスや判例を題材にして、著作権法のポイント(特に著作物性、同一性保持権、複製権、公衆送信権など)についてお話させていただこうと思います。